【実例】ネグレクトを受けたアダルトチルドレンをカウンセリングで克服

ネグレクトなどの虐待を受け、
アダルトチルドレンの症状で苦しんでしまっていたとしても大丈夫です!
必ず克服することができます。
ネグレクトや虐待についての
詳しい説明については
後半で詳しくお伝えしていきますね。
【実例】ネグレクトを受けたアダルトチルドレン (AC)はカウンセリングで克服できる
今日の実例は僕自身が
アダルトチルドレンを克服した話です。
以前こんなことがありました。
■敬老の日、育ててくれた祖母と話をしました。
『昨日自分の子どもと公園の砂場で遊んだよ!』
と僕が話をしたら、
■『あなたは小さい頃、母親と
砂場で遊んだことないのにね。』
と僕の過去の話になりました。
■改めて振り返ると
両親は
- 遊びや外食に行ったことがない
- そもそも両親と夜ご飯を食べたことがない
- 絵本を読んでもらったこともない
と、育児をしない人でした。
■なんで?と僕が聞くと
両親は
- そもそも昼と夜は仕事で朝は寝ていた
- 男性依存、ギャンブル依存、アルコール依存、薬物依存などで子育てができなかった
- 首もすわっていない子どもを置いてハワイに行く
など、
『子どもの事は可愛いけど
ペットを可愛がるような感覚に近かったから。
そういう人(両親)だったから。』
と聞かされました。
■小さい頃から僕は
自己主張をすることなく
夜は一人でビデオを見続けて過ごしていました。
そして、辛そうな母をみて
『僕が助けなきゃ!』と思い頑張っていました。
そんな中、薬物依存の義父がやって来て
母が殴る蹴るの暴行を受け
見ているしかできずに
僕の心は壊れてしまいました。
■『あなたの子ども時代はそんな感じだったよ。』と聞かされました。
今思うと、ネグレクトや他の虐待も受けていたのですが、当時は僕が弱い(悪い)からだと思っていました。
このように
☆虐待を受けた育ったアダルトチルドレンの多くは自覚がありません。
確かに色々あったが
『両親はちゃんと育ててくれたし
自分は普通の家庭で育った。』
と思い込んでいます。
そして
- 周りの人の顔色をうかがってしまう。
- 自分のことを責めてしまう
- いつも不安な気持ちになる
などの生きづらさは
自分に原因があると思っている人も多いのです。
■話を戻します。
そして、僕が大人になったときに
母に宝くじと遺産で一億円ほど入ったのですが
母はそれを自分の豊胸手術やブランド品、旅行や他人に貸したりして
半年ほどで使い果たしてしまいました。
■当時、18歳で中学高校を不登校で数日しか
学校に通えなかった妹が
『動物関係の専門学校に行きたい!』と
言っていたのですが
母は『お金は出さない。行きたいなら奨学金を
借りて一人暮らしをして行きなさい』と
妹を家から追い出そうとしました。
母にお金が入ったことで、生活保護が切られ
妹の存在理由がなくなったんです。
(妹がいたら生活保護の支給額が上がるから
母は妹を家に置いていたようでした。)
■その時に初めて、
僕は親から大切に育ててもらえなかった事実
を受け入れました。
心のどこかで
『お金さえあれば母は愛してくれるだろう。』
『母は僕たち兄弟のことをいつか愛してくれるに違いない』
と母に愛してもらうことを期待していました。
■それから母と縁を切り
関係を絶っていた時期もありましたが
- 周りの人の顔色をうかがってしまう。
- 自分のことを責めてしまう
- いつも不安な気持ちになる
というアダルトチルドレンの症状が
原因で人間関係が上手くいきませんでした。
そこで、初めて
カウンセリングを受けることになります。
カウンセリングを受けて気付いたこと
カウンセラーは僕に
- 自分が悪くないこと
- 人のためじゃなく自分の幸せのために生きていいこと
- 今までは人に期待して、依存を繰り返していたこと
- 自分のことを自分以上に信じてくれる人がいたら人はいつからでも変われること
を教えてくれました。
一人で本を読んだり自己投資をして勉強しても
絶対に分からないことでした。
ネグレクトによるアダルトチルドレン克服のための気付き
ここからは僕自身の気付きと、
実際にカウンセリングを通してご相談者さまの
変化について書いていきます。
①過去に囚われない
カウンセリングを受けた時の僕は、母親のことを許せない気持ちでいっぱいでした。
過去にばかり意識が向いてしまい、
過ぎたことをいつまでも責めていました。
でも、今振り返ると、当時の僕は
過去にそんな経験をしただけ。
虐待を受け自分の気持ちを言えなかった環境にいただけなんです。
虐待が繰り返される中、
小さい頃から頑張ってきただけなんです。
そんな自分のことを
自分で認めようと思うことができました。
どんな過去があっても
目の前にあるのは今日1日だけです。
例えば、試験中に目の前の問題に取り組まずに
過去の解けなかった問題にばかり
囚われてしまったら
合格することはできませんよね。
人生もこれと全く同じです。
どんな過去があったとしても
僕たちは今を生きることしかできません。
②大切なのは今、この瞬間を生きること
別に無理に親を許せなくていいと思うんです。
今が充実していたら、過去の許せない思いも勝手に有難い思い出に変わります。
過去がどれだけ不幸でも
今を幸せに生きることはできます。
ないものを流すとないものが見つかり
あるものを探すとあるものが見つかります。
大切なのは、過去に囚われるのではなく
今、この瞬間をどうやって生きるか。
です。
今日1日、最善を尽くすだけでいいんです。
最善だから完璧じゃなくてもいいんです。
③結果ではなく経過を自分で認める
目に見える成果や実績などの
結果を見なくても大丈夫です。
結果は自分の思い通りに
コントロールできないからです。
僕らは、自分のやってきている経過は
当たり前だと思って
できていない結果ばかりを責めています。
例えば、このブログを読んでいる自分の経過は
当たり前だと評価しないで
変われない自分という結果をみて
責めてしまう人がほとんどです。
でも、これっておかしくないですか?
ブログを読んで変わろうと頑張っている
自分のことは当たり前にして
変われない自分という結果を
責めていても人生は楽しくないですよね。
子育てをされているお母さんも同じです。
これまで一生懸命子育てをされてきた
ことは当たり前だと評価しないで
不登校、引きこもりなどになった時だけ
自分を責めてしまう。
また、仕事に出勤して頑張っている自分は認めず
ミスをしたときだけ責めてしまう。
なども全く同じです。
自分に対してどんな評価するのは
全て自分で決めることができます。
自分が幸せになる評価基準を設定して
自分で自分のことを認めてあげるのです。
④自分の芽生えを意識するか、不安を意識するか
人は自分がどこに意識を向けているのかで
人生が決まります。
過去や不安、できない自分に意識が向いていたら
後悔や不平不満などが募り、やがて不幸になります。
今この瞬間や理想の未来、
やりたいと思っている自分に意識を向けると
そこには無限の可能性があります。
自分の中に芽生えた
『好き!』『やりたい!』『ワクワク』
に意識を向けたら、
人はその瞬間から幸せに近付いています。
まずは目的地(ゴール)を決めて、
今、最善の選択を選び続けるんです。
■親が許せない
■自分のしたいことが分からない
■自分を愛せない、辛い
どうしたらいいだろう?
と考えても答えなんて
すぐに出るはずがありません。
答えがすぐに出なくても大丈夫なんです。
一人で悩まずに、
自分のことを自分以上に信じてくれる人
との出会いで人生は必ず変わります。
それは、カウンセラー、メンタルコーチ、友人、先輩、上司、先生、誰でもいいです。
その人と一緒に最善の選択を
し続けることで答えは必ず見えてきます。
補足説明 ネグレクトと虐待の4つの種類
最後にネグレクトや他の虐待について
詳しくお伝えをします。
今回は
- ネグレクト
- アダルトチルドレン
を克服した事例ですが
他の虐待の克服方法も同じです。
もちろん、セッションの中ではその人に応じた
ワークやメソッドを繰り返していきますが
どんな環境で育った方でも
生きづらさを克服することができます。
ネグレクトだけじゃない虐待の四つの種類
厚生労働省によると
児童虐待は以下のように4種類に分類されます。
身体的虐待 | 殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など |
性的虐待 | 子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など |
ネグレクト | 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など |
心理的虐待 | 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など |
この中でも、心理的虐待が圧倒的に多いのです。
『先程の事例ほど、辛いものではなかったです。
だから、私に原因があります。』
などとおっしゃられる方が多いのですが、
大小は関係なく虐待は虐待です。
僕は親御さんが悪いとは考えていませんが
我慢をしてきた経験があり、それが生きづらさに繋がっているのでしたら
専門家にご相談することをオススメします。