教師がアダルトチルドレン(AC)で苦しむ3つの理由と5つの対処法

アダルトチルドレン(AC)という言葉を聞いたことはありますか?
アダルトチルドレンとは、子ども時代に我慢をして子どもらしく過ごせないまま大人になってしまった人のことです。
実は、教師という職業に就いている人は、このアダルトチルドレンの症状で苦しんでいる人があまりにもたくさんいます。
しかも本人は無自覚で、頑張りすぎてしまい休職にまで追い込まれてから気付く教師の方が大半です。
あなたがもし、何か職場で生きづらいと思い悩むことがあったとしたら、それはアダルトチルドレンが原因かもしれません。
僕自身も、教師の時に生きづらさを抱えて、調べていくうちにアダルトチルドレンにたどり着きました。
そして、アダルトチルドレンを克服することで、生きづらさを手放すことができました。
アダルトチルドレンは確実に克服することができます。
これまでたくさんの教師の方がカウンセリングを受けて、生きづらさを克服されています。
このブログでは、教師がアダルトチルドレンで苦しむ3つの理由と5つの対処法(ステップ)についてお伝えをしていきます。
教師にはアダルトチルドレン(AC)が多い!?
アダルトチルドレン(AC)でご相談に来られる方の職業で多いのが
- 第一位 先生(教師)
- 第二位 看護師
- 第三位 公務員
です。
日々、アダルトチルドレン克服カウンセリングをしていて、ご相談者の職業を聞いていると圧倒的に多いのが先生といわれる仕事です。
特に小、中、高校の教師、また、大学教授、お医者さんの方も非常に多くの方が悩みを抱えておられます。
今は、先生がカウンセリングを受けることは決して珍しいことではありません。
また、悩まれている方の親もまた教師であるケースが非常に多いです。
生きづらさは世代を超えて連鎖していくのですね。
では、どうすれば克服できるのか、まずはアダルトチルドレンの特徴をみていきます。
アダルトチルドレン(AC)チェックリストと特徴

1 ACoAは何が正常かを推測する(「これでいい」との確信が持てない)2 ACoAは物事を最初から最後までやり遂げることが困難である3 ACoAは本当のことを言った方が楽なときでも嘘をつく4 ACoAは情け容赦なく自分に批判を下す5 ACoAは楽しむことがなかなかできない6 ACoAはまじめすぎる7 ACoAは親密な関係を持つことが大変難しい8 ACoAは自分にコントロールできないと思われる変化に過剰に反応する9 ACoAは他人からの肯定や受け入れを常に求める10 ACoAは他人は自分と違うといつも考えている11 ACoAは常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである12 ACoAは過剰に忠実である。無価値なものとわかっていてもこだわり続ける13 ACoAは衝動的である。他の行動が可能であると考えずに一つのことに自らを閉じこめる
- 存在不安(居てもいいのかわからない・消えてしまいたい・いなくなりたい)
- 攻撃不安(誰かに責められるのではないか?・また否定されてしまうのではないか?)
- 見捨てられ不安(捨てられるのではないか?捨てられたら生きていけないのではないか)
など、の不安を抱えてしまうことが多くあります。
教師がアダルトチルドレンで苦しむ3つの理由
これらの特徴を踏まえながら、教師がアダルトチルドレンで苦しむ3つの理由について解説していきます。
理由1.助けてが言えない
『助けてが言えない』
この理由が断トツで生きづらさを生む原因です。
ですが、あなたは何も悪くありません。
あなたが『助けてを言えない』背景には、子どもの頃
- 親に素直に甘えれなかった
- 親から期待され続けた
- 親の機嫌を損ねると家の空気が悪くなった
など幼少期の環境がありませんでしたか?
あなたは小さい頃から、誰にも相談しないで言いたいことを我慢して一人で頑張り続けた誰よりもすごい人なのです。
そんなすごい人に限って、
- 自分のせいだ…
- 自分がもっと頑張ればいいんだ!
とさらに一人で頑張ろうとしてしまいます…
あなたは何も悪くありません。
教師は真面目で責任感が強く、他人に迷惑をかけてはいけない。と思い込んでいる人が多いです。
そのため、助けてが言えずに1人で抱え込んでしまう人を何人も見てきました。
少しくらい頼ってもいいんだよ。と言いたいですが、アダルトチルドレンはそんな自分を許してくれません。
理由2.多忙すぎる
教師はとにかくやることが多すぎます。
僕自身も、教師時代は朝6時から夜8時まで毎日仕事をしていました。
特に研究授業の前や4月などは、教師にとっては大変ですよね。。。
それに加えて、
- 子どもの問題行動の対応
- 保護者対応
- 行事や授業の段取り
- 公務分掌や会議
- 学年の先生との打ち合わせ
などとにかく多忙ですよね。
書いているだけで思い出してきました。。。
しかも、周りの先生方も忙しくされているので、人に迷惑をかけれないアダルトチルドレンにとっては気軽に相談できないという点もさらに苦しめている要因になってしまいます。
理由3.評価されない
教育は正解がないので、評価基準が不明確です。
そのため、どれだけ頑張っても頑張っても評価されることはほとんどありません。
また、悪いところやミスがあれば、容赦なく批判の的にされるため、自分のことを認められないアダルトチルドレンにとっては辛く厳しい環境だと言えます。
頑張っていることは当たり前だと評価しないで、できていないところだけ責めてしまう…
そんな自分に鞭を打つような考え方をしていると苦しくなってしまうのは当然ですよね。
ものすごく頑張ってお仕事をされ、帰宅しても育児家事に忙殺されている先生をたくさん見てきましたが、自分は頑張っていると自分に〇を出せている人は本当に少なかったです。
以上の3つが教師を苦しめている大きな理由だと思っています。
では、そうすれば苦しみから解放されて、自分らしく楽しく働くことができるのか、5つの対処法(ステップ)にまとめてみました。
教師のアダルトチルドレン克服法 5つの対処法(ステップ)
ステップ1.自分の状況を振り返る
まずは、自分がどんな状況なのか振り返ってみてどれだけ頑張っているのか正しく知ってください。
- どれだけ残業して頑張っているのか
- どんな想いで子どもと向き合っているのか
自分のことを他人だと思って、一度観察してみると、あなたがどれだけ頑張っていてすごい人なのか分かると思います。
自分のことを他人だと思って、その人にふさわしい声をかけてあげて下さい。
- いつも頑張ってるね
- 本当にすごいね
- たまには休んでもいいんだよ
その声が今のあなたにふさわしい言葉です。
ステップ2.過去を思い返す
今の自分がどれだけ頑張っているのかを正しく知ることができたら、次は幼少期の過去を思い返していきます。
あなたが小さい頃はどんなことがありましたか?
- 自分の言いたいことを我慢してきませんでしたか?
- 親の期待に応えようと一生懸命頑張ってきませんでしたか?
- 本当に言いたかった(して欲しかった)ことを伝えることはできましたか?
過去を思い返し、あなたがこれまでどれだけ頑張ってきたのか時間をかけて見ていきます。
今の頑張っているあなたがそこにいるかもしれません。
もし、悲しみなどの感情(痛み)を感じたら、否定も肯定もしないでそのまま感情を感じきってあげて下さい。
その感情があなたを苦しめている原因です。
ステップ3.思い込みを手放す
過去を振り返り、自分を深く客観視をしていくと、自分が様々な思い込みをしてきたことが明確になっていきます。
- 人に迷惑をかけてはいけない
- 人に評価されないといけない
- 真面目で常にいい子であるべき
- がんばらないといけない
- 人に優しくしないといけない
思い込みは、自分を守ってくれる必要なものもありますが、思い込みが強すぎると自分を苦しめる原因になってしまいます。
今の自分に必要のない思い込みは手放してしまいましょう。
ステップ4.自分に許可を出す
思い込みを手放していきましょう。
と言葉で言うのは簡単ですが、長年かけて染み付いた思い込みは簡単に手放すのはできないですよね。
自分がどんな思い込みをしているのか気付いたら、一旦、立ち止まって自分に許可を出してあげて下さい。
例えば、
頑張りすぎている自分に気付いたら
→『頑張っているね!そこまで頑張らなくても大丈夫だからね。』
と自分に声をかけて許可を出してあげます。
この、気付いて立ち止まることが何よりも大切です。
それができると少しずつ自分に許可を出し、思い込みを緩めていくことができます。
5.自分で自分を認める
最後のステップでは頑張ってきた自分のことを自分で認めてあげます。
繰り返しますが、このブログを最後まで読んでいるあなたはこれまで『ものすごく頑張ってきたすごい人』です。
そんな自分に対して
- 頑張ってるね
- 偉いね
- すごいね
- これまでありがとう
- たまには休んでね
- いいね
- 最高
- 頑張ってるね!!
- 大丈夫!あなただったらできるよ
- 誰に何を言われても私は応援してるからね
など頑張ってきた自分に対してふさわしい言葉を遠慮なくかけてあげて下さい。
人生はあなたが使っている言葉で決まります。
自分のことを
『ダメだ奴だ』『価値がない』『恥ずかしい』『いなくてもいい』
と下げる言葉を使うのか
『頑張ってるね!!』『大丈夫』『あなただったらできるよ』『応援してる』
と上げる言葉を使うのか
どうかはこの瞬間からあなたが決めることができます。
せっかくあなたが決められるのだったら、自分が前向きになる言葉を使っていきませんか(^^♪
教師として日々、頑張って子どもたちと向き合っている
そんなあなたにふさわしい言葉を自分で自分にかけてあげてほしいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。