アダルトチルドレン(AC)による完璧主義(白黒思考)の特徴と克服法

アダルトチルドレン克服カウンセリング
をしていると
- 完璧にこだわってしまう
- ミスや失敗があれば自分を責める
- 他人の評価が気になる
など完璧主義で
苦しんでおられる方がたくさんおられます。
この記事では
アダルトチルドレンによる
完璧主義の特徴と克服法
についてお伝えしていきます。
この記事を読んで分かること
- 完璧主義の特徴
- 完璧主義になった原因
- 完璧主義とアダルトチルドレンとの関係性
- 完璧主義を克服するために必要なこと
完璧主義とは
「物事に不十分な部分があることを許さず、不足や欠乏のない状態であることを求める考え方や性格などを指す表現。妥協を許さないさま。ほどほどの加減を知らないさま。」
と説明されています。
※引用:Weblio辞書
完璧主義の特徴
完璧主義はうつの原因にもなり得るものですが
日本人に多いのが現状です。
特徴を並べてみます。
- 楽しんでいる時と落ち込んでいる時の落差が激しい
- 白か黒でジャッジし、ミスや失敗があれば自分を責める
- 理想が高く人に任せることができない
- 失敗が怖く内心は常にビクビクしている
- 人に対して「いい人」と「悪い人」の二種類で分類しがち
- 自分に厳しく否定的でダメな部分ばかり見て自分を追い詰める
- 子どもや部下にも完璧を求めてしまう
- 少しでも上手くいかないとすぐにあきらめてしまうため物事を根気よく続けることが苦手
- 他人から指摘されることが嫌い
- 他人にも厳しく、きちんとしない人に対して不満を感じやすい
- 批判的になりやすく、自分を含めて中途半端なものが許せない
- 完璧でなければ意味がないと考える
などが挙げられます。
一つでも深く当てはまれば
生きづらさの原因になってしまいます。
完璧主義の背景
完璧主義の背景には
『認められたい』
という気持ちがあります。
そのため、結果を出さないと意味がないと
自分を縛りつけ心と身体のどちらかに
限界がくるまで頑張りつづけてしまいます。
そして、根底には
『愛されたい』
という
愛されなかった悲しみ
が隠れています。
完璧主義になった原因
完璧主義は
・認められたい
・愛されたい
という欲求が十分に
満たされていないことが原因です。
多くの場合、幼少期(9歳以前)の
親御さんの関わりに影響を受けています。
虐待などがなかった場合にでも
完璧主義になる可能性は考えられます。
一つワークをご紹介します。
ワーク
心の中で幼少期を思い出し
『お母さん。』と呼んでみてください。
母親は作業をやめて
あなたの正面を向きながら
『どうしたの?』と
優しく聞いてくれましたか?
もしくは
横を向き、何か作業をしながら聞いていますか?
また、
後ろ姿しか見えずに
あなたの話を
聞いてくれなかったかもしれません。
もし、あなたの正面を向きながら
話を聞いてくれなかったとすれば
・認められたい
・愛されたい
という欲求が幼少期に
満たされなかった可能性があります。
幼少期に満たされなかった場合
大人になってからも悲しみを抱え
周囲に求め続けることになります。
そして、周囲に求め続ける限り
その欲求が満たされることはありません。
完璧主義とアダルトチルドレン (AC)
完璧主義とアダルトチルドレンには
深い関係があります。
アダルトチルドレンとは、
幼少期のトラウマを抱えた大人のことです。
トラウマは何も虐待のことだけを
指すのではありません。
ごく一般の家庭で育ったと思っていても
・認められたい
・愛されたい
という基本的な欲求が満たされなかったことで
誰もが完璧主義の思考になってしまいます。
完璧主義になったのはあなたのせいではない
大切なので繰り返しますが完璧主義の背景には
・認められたい
・愛されたい
という満たされなかった欲求
(悲しみ)
が隠れています。
つまり、あなたは幼少期に
我慢をして別の形で頑張ってきたのです。
- 忙しい両親に迷惑をかけないために、家事や兄弟のお世話を頑張ったのかもしれません。
- 両親の喜ぶ顔を見たくて、勉強や習い事を頑張ったのかもしれません。
- 両親の不仲を取り持つために、悲しみをぐっと隠して家族を笑顔にするために、明るく振る舞ってきたのかもしれません。
あなたは
自分の本当の気持ちを押し殺して
これまで一生懸命頑張ってきたのです。
そんなあなたが悪いなんて
そんなことは絶対にありません。
完璧主義を克服するために必要なこと
繰り返しますが、
完璧思考になったとしても
あなたは何も悪くありません。
・認められたい
・愛されたい
という誰もが満たされて当たり前の欲求
(悲しみ)が
幼少期に十分に満たされなかった結果
大人になってからも頑張り続けているのです。
ですが、
完璧主義は自分や相手を責めてしまうため
人間関係をこじらせてしまう原因にもなり
あなたを苦しめてしまいます。
そんな苦しみはあなたに必要ありません。
手放していきましょう。
ここからは
完璧主義を克服するために大切な3つのやめること
と
完璧主義を克服するために必要なたった1つの方法
についてお伝えしていきます。
完璧主義を克服するためにやめること ①減点方式をやめる。
完璧主義の人の考え方は減点方式です。
常にスタートが100点です。
できたことは当たり前だと評価しないで
できていなかったら−10点など
点数を引いていきます。
100点
👇
90点
👇
50点
と、減点方式にしてしまうと
あなたがどれだけ頑張っても
点数は下がるだけで満足することはありません。
逆に加点方式にするのです。
加点方式の人の考え方はスタートが0点です。
できなくても、やろうとした
経過を認めて+5点、
できたら+10点をつけています。
0点
👇
30点
👇
50点
このように
どんなときも自分に⭕️をつけて
自分で自分のことを認めています。
0点でも存在しているだけのありのままの自分
のことを肯定しているので
常に安心感に包み込まれています。
点数が上がればラッキー
くらいの余裕をもっています。
完璧主義を克服するためにやめること ②他人の評価を求めることをやめる。
どれだけあなたが結果や成果を残したとしても
あなたのことを認めてくれるかどうかは
分かりません。
それは相手が決めることです。
逆にあなたが頑張れば頑張るほど
あなたのことを批判してくる人もいるでしょう。
また、どれだけ
相手があなたのことを認めてくれたとしても
あなたの心が満足することはありません。
例えば、あなたは世界中の人が
あなたのことを認めるように説得したいですか?
もし、そうなったら心は満たされますか?
きっと、そんなことはしたくないと思います。
- 空腹という苦しみがあるから満腹の幸せを感じられます。
- 暗闇があるから光が生まれます。
- 不幸があるから幸せを感じられます。
完璧主義の考え方は
完全か不完全かのどちらか一方に
偏りすぎてしまっています。
あなたのことを認めてくれない人がいるから
あなたのことを認めてくれる人の
有り難みが分かります。
どちらか一方の存在を否定してしまうと
もう片方の存在も消えてしまいます。
あなたのことを認めてくれない人は
あなたのことを一番成長させてくれます。
つまり、一番あなたに必要な人です。
ですので、あなたは他人の評価を求めて
振り回される必要はありません。
他人の評価で生きる他人軸ではなく
自分の評価で生きる自分軸で生きていきましょう!
完璧主義を克服するためにやめること ③自分を責めることをやめる。
自分を責めることは最もしてはいけません。
いくら自分を責めても幸せにならないからです。
入学試験中に一問目が分からなくて
50分の試験の内、45分間自分のことを
責め続けているくらいしてはいけません^_^
一問目が分からなくても、
次の問題に最善を尽くせばいいのです。
人生も全く同じです。
死という制限時間は確実に存在しています。
限られた時間の中で上手くいかなったとしても
自分のことを責める必要はありません。
次、どうするのか
目の前の行動に最善を尽くせばいいのです。
結果は結果です。
どんな結果でも一喜一憂しないで
また前を向くだけでいいのです^^
それに、あなたは何も悪くないのに
自分を責める必要は全くないですよね。
完璧主義を克服するために必要なたった1つの方法
それは、自分を許すことです。
完璧主義の背景には
・認めてもらえなかった
・愛してもらえなかった
という幼少期の悲しみが隠れています。
その悲しみと真正面から向き合い
- よく頑張ってきたね。
- 認めて欲しかったよね。
- 愛してほしかったよね。
- 辛かったね。
- もうそんなに頑張らなくてもいいんだよ。
- ありがとう。
と許してあげて下さい。
あなたが自分を許さない限り
その悲しみは、色んな姿に形を変えて
何度もあなたの元にやってきます。
病気や苦しみとは、天からのギフトのようなもので
中には大切なメッセージが書かれています。
そのプレゼントはあなたが受け取らない限り
何度も再配達されますが
プレゼントには不幸印のラッピング
がされているため
人は中々開けようとしません。
この、プレゼントを開けることが許すことで
大切なメッセージとは
あなたはあなたらしく生きていいんだよ^^
というメッセージだと僕は思っています。
【まとめ】 完璧主義でも大丈夫
完璧主義は人生を苦しめてしまいますが、
多くのご相談者さまが克服することができています。
あなたを幸せにしない余計なものは
もう手放してしまいましょう!
方法が分からないときは
一人で抱え込まずに一緒に考えていきましょうね^ ^
最後まで読んでいただき
ありがとうございました😊