【AC克服専門カウンセラーが解説】アダルトチルドレン(AC)とは?

アダルトチルドレン(AC)とは?
アダルトチルドレン(AC)とは、
幼少期の家庭内トラウマ(心的外傷)
が原因で、大人になってから
生きづらさが加速してしまった人
のことを言います。
つまり、アダルトチルドレンは
子ども時代に何か我慢をして
子どもらしく過ごせなかった
過去をもっています。
アダルトチルドレン三大不安
アダルトチルドレンには三大不安と呼ばれる特徴があります。
【アダルトチルドレン三大不安】
①存在不安
(居てもいいのかわからない・消えてしまいたい・いなくなりたい)
②攻撃不安
(誰かに責められるのではないか?・また否定されてしまうのではないか?)
③見捨てられ不安
(捨てられるのではないか?捨てられたら生きていけないのではないか)
あなたがもしこの三大不安に1つでも当てはまり
今、何か生きづらさを感じているのであれば、
それはアダルトチルドレンによる生きづらさ
かもしれません。
今回の記事では
アダルトチルドレンの特徴と
5つのタイプについて
また
アダルトチルドレンを克服する方法
について紹介します。
目次 アダルトチルドレンとは
- アダルトチルドレンってどんな人?
- アダルトチルドレンに影響を及ぼす「機能不全家族」とは?
- アダルトチルドレンの5つのタイプ
- ①ヒーロー
- ②ケアテイカー
- ③マスコット
- ④スケープゴート
- ⑤ロストワン
- アダルトチルドレンを克服するにはどうすればいい?
アダルトチルドレンってどんな人?
アダルトチルドレン(AC)とは、
幼少期の家庭内トラウマ(心的外傷)
が原因で、大人になってから
生きづらさが加速してしまった人
のことを言います。
幼少期の家庭内トラウマとは、例えば…
- アルコール依存症
- 薬物依存症
- セックス依存症
- ギャンブル依存症
- ワーカホリック
などの、依存体質のある親の元で育つことや、
機能不全家族の元で育つことなどが挙げられます。
では、そんな家庭で育った
アダルトチルドレンとは、どのような特徴があるのか?
後に紹介する5つのタイプでもお伝えしますが
アダルトチルドレンの特徴の代表的なものとして、例えば…
- 自己肯定感が低く、自信がない。
- 周りの顔色を伺いすぎて、ビクビクしてしまう
- 人の頼みを断れない。「NO」が言えない。
- 自分責めが激しく、自分が悪いと思い込みすぎてしまう。
- 心から楽しんだり、笑ったりすることが苦手。
- 周囲に合わせたり、つい嘘をついてしまう癖がある。
- 人とかかわる上で、親密な関係を築きにくい傾向がある。
- 「いつか自分は見捨てられる」という恐怖が常にある。
- 孤独感を強く感じてしまう。
というようなことが挙げられます。
また、このような
「アダルトチルドレン特有の生きづらさ」
に気づかずに放置してしまった結果
- アルコールなどの依存症
- うつ病
- 不安障害
- ひきこもり など
の精神疾患を二次的に
引き起こしてしまうことが多いのも特徴です。
アダルトチルドレンに影響を及ぼす「機能不全家族」とは?
アダルトチルドレンとして生きづらさを抱えてしまう、その背景には
「機能不全家族」の影響が大きいと言われています。
機能不全家族とは
- 虐待(身体的・心理的・性的)
- 育児放棄(ネグレクト)
- 親の過干渉
その他、家庭内で起こる対立などが
存在する家庭状況のことを言います。
つまり、上記のような理由により
家庭環境が安全な場所として機能していなかったために
子どもにとって
「(子どもらしく)ありのままの自分でいられない」
「自分の気持ちを我慢して誰かに合わせないといけない」
という状況が恒常的に続くことで
アダルトチルドレン化を引き起こしてしまうのです。
しかし、虐待や育児放棄がなかったにも関わらず
アダルトチルドレン化してしまうパターンも存在します。
例えば…
- 両親の仲が悪く、いつも仲裁役をしていた。
- 親がイライラしている時はいつも顔色を伺わなければならなかった
- 親の愚痴の聞き役だった
- 親代わりとなって、いつも弟や妹の面倒を見ていた
- 反抗期を経験していない
など、直接的な虐待などがなくても
「家庭内で安心して過ごすことができなかった」という状況が
アダルトチルドレンに大きく関わっているということが言えます。
アダルトチルドレンの5つのタイプ
アダルトチルドレンには5つのタイプがあり、
それぞれに異なった背景や特徴があります。
・ヒーロー型
ヒーロー型のアダルトチルドレンは
周囲からの期待を背負う環境で育ったため、
親や周りが期待することを達成しようと一生懸命生きてこられた人が多いです。
優秀で頼りがいのある人柄である一方で、
期待に応えられなかった時や失敗を経験したとき、
強い挫折感から心が折れてしまう、というケースが多いのが特徴です。
※⇒【ヒーロー型アダルトチルドレン】の詳しい説明はこちら
・ケアテイカー型
ケアテイカー型のアダルトチルドレンの特徴として
子どもの頃から、兄弟の世話や親の手伝いをすることが多い環境で育ったため、
親の愚痴聞き役をするなど、他人や家族のために一生懸命生きてこられた方が多いです。
自分よりも他人を優先する献身的な部分のある一方で、
いつも自分のことは後回しで、本音が言えずに苦しんだり、
人の役に立たない自分でないと、自分自身の存在価値を感じられないなどの生きづらさを抱えてしまうのが特徴です。
※⇒【ケアテイカー型アダルトチルドレン】の詳しい説明はこちら
・マスコット型
マスコット型のアダルトチルドレンは、
家族や周囲の雰囲気が険悪になったり、緊張状態になることを恐れる人が多く、
わざとおどける素振りを見せたりして、いつも明るく振舞うことが多いです。
周囲からは社交的で明るい人だと思われやすい一方、
心の中では人に嫌われることを極端に恐れているため心に壁を作りやすく、
楽しそうに見えて、実は心の中で孤独感を強く感じていることが多いのが特徴です。
※⇒【マスコット型アダルトチルドレン】の詳しい説明はこちら
・スケープゴート型
スケープゴート型のアダルトチルドレンは、
親や周囲から一方的に悪者扱いを受けることが多く、
問題行動を起こしたり家族の中で悪者のような立場になってしまうことが多いのが特徴です。
家族の不満や憎しみを一身に受け止めることで、家族内のバランスをとっているのですが
「どうせ自分なんて…」と自己否定感をかなり強く感じているため、
家庭内暴力・引きこもり・自傷行為などを行ってしまう方が多いです。
※⇒【スケープゴート型アダルトチルドレン】の詳しい説明はこちら
・ロストワン型
ロストワン型アダルトチルドレンは
家族や周囲に迷惑を掛けないこと、困らせないこと、が必要な環境で育った人が多く、
「いい子」として自分の存在や意志を徹底的に薄めようとする方が多いのが特徴です。
あるいは家族や周囲からの干渉から身を守るために、そういった行動が必要だったケースもあります。
周りに合わせるため表面上はとてもいい子に見える一方、自分を抑えすぎるあまり
ストレスをため込みすぎてしまうという特徴があります。
そのため、大人になってからも人の顔色をうかがって行動してしまう傾向があります。
※⇒【ロストワン型アダルトチルドレン】の詳しい説明はこちら
アダルトチルドレンを克服するにはどうすればいい?
アダルトチルドレンは、病名ではなく、
幼少期の家庭内トラウマ(心的外傷)が原因で、
生きづらさを感じやすい「思考の癖」を持つ人のことをいいます。
つまり、あなたが悪いのではありません。
考え方の癖に原因があるだけです。
しかし、病院などに行ってもなかなか生きづらさが解決せず
治療が長引いたり、ひきこもりに転じてしまったりするケースが少なくありません。
アダルトチルドレンは
過去に経験した「精神的なトラウマ」や「思考の癖」の原因を突き止め、
自分自身に深く染みついた固定概念(パラダイム)を1つずつ開放していくことで
確実に克服することができます。
多くの場合、心療内科やカウンセリングでは
ご相談者のお悩みを聞いて寄り添うだけのものがほとんどですが
それだけだと、カウンセリング中の一時的な癒しにはなるだけで、
根本的な解決には至りません。
「なんとなく生きづらい…」
「自分もアダルトチルドレンなのかも…」
と感じてはいるものの
これまで心療内科に行っても、薬を飲んでも、
どこか不安やモヤモヤが改善されなかったあなたへ。
アダルトチルドレン克服には、専門的なカウンセリングが効果的です。
あなたは一人ではありません。
もうひとりで抱え込まなくていいんです。
アダルトチルドレンは専門的なカウンセリングを受けることで
いつからでも克服することができます。
AC克服のさまざまなアプローチ方法に取り組み、生きづらさを手放すことで、
本来の自分を取り戻し、自らの人生を歩んでいくためのメソッドをお伝えしています。